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【790】140。

家にいるしかなく、ネットやらを見る割合がどうしても増えてしまうのだけど、twitterはつくづく議論に向かないインターネットだなと思う。

140字で正しく伝えられるわけもなく、140字から正しく受け取れるわけもなく、伝言ゲームの100倍くらいの速度で歪んで伝わっていく。

「いい天気だなあ。」がツイッターの身の丈に一番あってる。
つぶやくためのものだもの。Twitterをみるのとみないのとでは、1日にたまる疲労が全然違う。

議論はね、顔と顔突き合わせてやろう。
140字に込められる情報なんて、伝えたいことの原液からすれば1000分の1くらいの濃度よ。

同じ空間で対面して喋ったら、目線とか仕草とか声色とかスピードとかテンポとか間とか空気とか、情報がいっぱいあるんだから。それがあーた、140字て。表現できるかいそんなもん。自分の言いたいコト、たった140字で伝える力なんて人類にはないよ。無理無理。
サブテキスト、コンテクスト、滑り落ちてる。無理無理。

議論がダメってことじゃない。
然るべき場所で、然るべき方法でやりましょうよ。って、思っちゃうなあ俺は。
情報の即時性とか、多様性とか、いい面もたくさんあるけどそれ以上に、排他性、攻撃性がむき出しになっていくのがちとキツい。
書を捨てよ街へ出よ。って街に出れないもんな、ほんと。

【789】2020年5月1日

ブログは、自分があの頃一体何をしていたんだろう?というのをふと思い出したくなった時に重宝する。そのために、というわけでもないけれど、日記の類は概ねそんなもんだろう。

とはいえ、この2020年は記録を見返さずとも忘れられない年になることは確かだろう。
一生のうち、そう思うような時間は何度もないだろう。
新型コロナウイルスが猛威をふるい、世界は大混乱に陥り、誰にも正解がわからないまま季節だけはいつもと変わらず冬から春へと移っていった。

世の中がどうなったかは、ネット上に腐るほど残っていくだろうから、個人的なことを記しておいたほうがいいかもしれない。ちょうど公演の時期にさしかかっていたこともあって、劇団ももろにその影響を受けた。

2020年
▶︎1月
劇団の新作本公演「甘い手」の東京公演が1月末、東京下北沢駅前劇場で初日を迎えた。
今までのワンシチュエーションコメディから大きく方向転換をし、時間軸や場所に縛られず短いシーンを重ねていく群像劇スタイル、セリフは全て博多弁、初の学園もの、などなど「スタイルを固定する」という方針そのものから舵を切った挑戦の一作。これが思いの外好評を博し、胸をなでおろすと同時に新しいガラパの劇作の方向が見えて15周年記念公演への光明も少しは見えてきたかなあ・・・など、中々に手応えのある公演となっていた。
・1/27小屋入り
・1/29初日〜2/2千秋楽

ちなみに、この頃すでに「コロナ」は、日本に上陸していたと記憶している。とはいえ、

「東京と北海道で感染者が出たって噂だよ」「へえ」

くらいの感覚で、正直に言えば危機感などほとんど誰も感じていなかったと思う。ちょうど東京で上演中というタイミングだったので記憶に残っているが、もし福岡にいたら日々の小さなニュースの一つとして、気にもとめていなかったかもしれない。
一応「そういう病気が日本にも入ってきてるらしいから気をつけようね」くらいの話はした記憶がある。それぐらいの感じ。

▶︎2月
東京公演を無事終え、福岡公演。
・2/10小屋入り
・2/12初日〜2/16千秋楽
公演をどうするかなどの具体的な話をした記憶はないので、この時期まだ福岡でのコロナの影響はほぼゼロだったのだと思う。

ちなみに、東京公演と福岡公演の間に、自分は3月の北海道公演のために札幌に2泊ほど行っている。この時「北海道で感染者が出ているので、マスクは一応したほうがいい」という話はした覚えがある。普段マスク嫌いの自分が、ちゃんとマスクをしていたので危機度は徐々に上がってきていたのだろう思う。とはいえ、札幌滞在の間にコロナの話は世間話程度で、道中はのんびりとしたものだった。


▶︎3月
札幌公演 中止(2/26に決定)
・3/4小屋入り
・3/6初日〜8千秋楽

甘い手札幌公演が中止になる。
劇団のラインを見直してみる。
2/25に「札幌公演にあたって、コロナ対策のステートメントを劇団から出しておいたほうがいい」というような話が出ている。

翌26日、椎木、川口、制作チーム、スリーオクロックと協議の上中止決定。
奇しくもこの日に、首相からの国内でのイベント自粛要請が出る。
北海道内での感染者増加がかなりシリアスな状況になってきており、札幌の現地制作側からも、今は来るべきタイミングではないかもしれない、という話になった。
劇場や、飛行機、宿のキャンセルなどを考えてもギリギリのタイミングだった。

この時はまだ知る由も無いが、上演予定だった週末は、北海道知事による緊急事態宣言、外出自粛要請と、とても道外からツアーで公演などできる状況ではなくなる。結果、中止は正しい判断だった。

東京でもちらほらと上演続行かストップかの判断に悩む声がtwitterなどに上がり始めていたと記憶している。とはいえまだまだ、しっかり対策して上演しよう、が大勢を占めていた。


ちなみに、2月の札幌滞在時、札幌雪まつり開催のちょうど前日だったので、道すがら会場を少し覗いた。夜だったので、人っ子一人いなかった。のちに札幌が全国に先駆けて感染者が増加した原因の一つに、雪まつりがあげられており、ひやっとした。1日ズレていたら、感染していた可能性はゼロではなかったかもしれない。最悪の場合、福岡にウイルスを運んでしまっていたかもしれない。あくまで可能性の話だけど、実は紙一重だったのかもしれない。

ただ、あの時期はまだ、情報も対策もほぼ世間には出回っておらず誰にもどうすることもできなかったと思う。


▶︎4月
トキヲイキル×ガラパゴスダイナモス
「ラバー・ソウル!」 公演延期(3/30決定)
・4/8~12

福岡のエンタメグループ、トキヲイキルとの合同公演も中止・延期に。
3/30日に、ぽんプラザホールの休館期間延長が決定し問答無用の上演実施不可。
その直前、3/28,29に福岡でも初の週末外出自粛要請が出ており、かなり緊張感のある状況になっていた。

もう少し遡れば3/20の段階で、3/20~31までの、ぽんプラザホール臨時休館が決まっておりこの段階で雲行きはだいぶ怪しくなっていた。
この直前に専門家会議から、今ではすっかりお馴染みとなった「三密を避けよう」という方針が発表され、ぽんプラザだけでなくそれに該当する(と判断された)市の施設は軒並み休館していた。
パピオビールームや大橋ゆめアールなどの施設もその対象となっていた。

3/20に「休館時期は3/31まで」との発表だったので、4月に入ればどうにか・・・と淡い期待を抱いて稽古は進めていたが、日に日に状況は深刻さを増していき3/30日に4月2週目までの休館延長。最終的に5/6まで延長と発表されている。
これが5/2時点。緊急事態宣言延長が出される予定となった今、さらに伸びる可能性はかなり高いのではないかなあと思っている。

とりあえず、コロナにまつわる自身の記録。

そういえば、ちょうど札幌公演が中止になった週末に、北九州にMONOを観に行った。あの段階で、上演をしているほうがどちらかといえば少数派になっていたような印象がある。とても好きな作品だったこともあって、劇場で芝居を観れる幸せを心から噛み締めた幸福な時間だった。

作り手として、観客として、次、劇場に行けるのはいつなんだろう。
まだまだ先は長そうだ。

【788】2と0と。

気がつけば2020年になっていてびっくりしてる。時計は常に右に回り続けるのだなあ。
あけましておめでとうございまーす。

今年はガラパ旗揚げ15周年ということでなんやかんや盛り上がっていく予定。
ブログの更新が滞った時に起こりがちな「どんな文体で書いてたっけ?」が発病してますが、気にせず思うがままに書きます。自由な場所だろここは?くちゃくちゃな文章もいいじゃない。

そうですね、今年の目標は「いいかげん」ですね。今考えたんで、こっから理由を付け足していきます。いい意味で脱力していきたい、というか、元の性格が割と完璧主義なんすな僕。完璧主義なわりに、ダラダラしたりもするし、そんなに要領よくさばけるわけでもないので、完璧を意識するあまり効率がむちゃくちゃ悪く、結果、完璧からどんどん遠ざかっていくことがほんとによくあるのです。

自分に自信がないものだから、100点以外のものを出すと、すぐに見限られてしまうのではないかという恐怖が常につきまとっていて、とにかく完璧なものを目指して、届かず苦しみ、結果中途半端、みたいなことが起こりがち。結局、一番完璧にこだわりたいところに届かないままになってしまうということが、起こりがち。

よくない。

なので、今年はそういうのなるべくないようにしたい。です。
つまり、なるべく自分の直感を信じる、ようにしたい。です。

なんだかんだ20年近く芝居やってるわけなので、ある程度はフィーリングでいけるはずなんですよ。料理だって、プロは目分量でしょ?きっと。「ここだけはミスると致命的」な所以外は、感覚だと思うんですよ。それは、ひたすら繰り返してきた経験値があるからこそのフィーリングなわけで。

自分の経験値と、ここまで培ってきたであろう技術と、あとセンス、もうちょい信じてみたらいいのでは。と、思ったり。ガラパ旗揚げして今年で15年だもの。ちっとは分厚くなってるはずだもの。

「15年演劇を休まずに続けてきた自分」をもうちょい信頼してみたいなあと思う2020年の最初の方の夜。がんばりまあす。


【787】読み稽古。

ナイス・コントロールの読み稽古を先日行った。

本稽古は17日からなのだけど、その前に少しさわり心地を確かめておきたいなあと思い、うちのメンバーに集まってもらって通し読み。さすが演劇人の皆ということで、読みに関わらず芝居のエンジンをガンガンにふかして熱演と言って差し支えないパワフルな通し読みになりました。

やはり6年前に書いたものなので、自分でも「わけえなあ」と思うところがあっちこっちにあって、その若さの切れ端を、今はかけないものとしてポジティブに残しつつも、今の自分の感覚とうまくミックスして、ハイブリッドなナイス・コントロールをイムズに持っていきたい。再演って過去の自分との共同作業。

【786】良い。

ショーマンシップ座長、仲谷さんのブログの、母の日という記事が、良い。


死というものについてあれこれ考えている今だから、なおさら。
死とはただの別れじゃなく、残された側に、特別な何かを残すもの、呼び起こすものなんだなあ、とか色んなことを思う。

この世界の生態系の仕組みからすれば、死は、ただのサイクルの一つでしかないのだけど、身近な人間にとってはとても大きな意味をもつものだ。遠くから見る死と、近くで見る死は全然違う。当たり前のことだけど。